

チャイナ服は中国語で旗袍(チーパオ)と呼ばれ、元は満州族の女性が身につけていた衣装で、この地域の風俗を代表するものです。清王朝は満州族によって支配されていましたので、それに伴い満州族の風俗も中国全土に広がっていきました。この頃に現在チャイナドレスと言われる旗袍も広がり中国の代表的な風俗となっていったのです。この時代のチャイナ服は地位によって規制が厳しく、現代のような形は辛亥革命(1911年)以後の西洋風俗との混淆のうちに見られます。上海の外商と呼ばれる外国の商人が当初は出身国の風景や偉人などのモチーフをあしらったカレンダーを作っていましたが、20年代に入り美しいチャイナ服を身につけたモデルたちが画面を飾るようになってゆきました。ここでご覧いただくのはそれらの広告の一部です。チャイナ服の生地は外国からも輸入されるようになり、レース、プリーツ、ボタン、リボン、ショルダーパッドなどがチャイナドレスに取り入れられるようになりました。西洋風俗の影響で体の線を美しく見せることが重要になってきて、デザインはスリムなスタイルになりました。またミニスカートやストッキングなども輸入されるようになったことで、チャイナ服の丈も膝までの短いものが多くなり、靴もハイヒールが広く普及しました。さらに袖なしのものもデザインされ、以前よりも肌を露出した解放的なものになってゆきました。この後、チャイナ服風俗は廃れてゆきましたが、現代に見直され多く身につけられるようになりました。
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